中国内陸西部の世界遺産について〜世界遺産へ旅立つ前に

中国内陸西部の世界遺産〜世界遺産旅行ガイド
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西安近郊の崋山
 こちらでは、中国内陸西部(北西部)の世界遺産をご紹介しています。中華人民共和国の内陸西部にはニュースなどでも何かと話題になりがちなチベット自治区などが含まれており、歴史的・政治的にも度々注目が集まっていますね。ちなみに当サイトでいうところの内陸西部とは、中華人民共和国の公式な地理大区で西北区とされている地域にチベット自治区を加えた地域です。日本とは隣国同士でありながら多くの政治的問題を抱えている
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 こちらでは、中国内陸西部(北西部)の世界遺産をご紹介しています。中華人民共和国の内陸西部にはニュースなどでも何かと話題になりがちなチベット自治区などが含まれており、歴史的・政治的にも度々注目が集まっていますね。ちなみに当サイトでいうところの内陸西部とは、中華人民共和国の公式な地理大区で西北区とされている地域にチベット自治区を加えた地域です。日本とは隣国同士でありながら多くの政治的問題を抱えているため、良くないイメージもつきまとう中国ですが、世界遺産の数は世界で第3位。歴史・文化においてはアジア随一の地域といっても過言ではありません。こちらのトップページではまず、個別の世界遺産に先立って中国内陸西部の地理・歴史に関する基礎データをご覧にいれたいと思います。


◎中国内陸西部の地理

 地理大区でいうところの西北部にあたるのは、陝西省・青海省・甘粛省の他、寧夏回族自治区・新疆ウイグル自治区です。当サイトでは、これら西北区に加えてチベット自治区(西蔵自治区)までを一括りにし、中国内陸西部として扱います。


1.陝西省

 省都は西安で、他に有名な都市としては咸陽や漢中、そして延安が知られています。
 陝西省を語る上で外せないのは、やはり省都でもある西安でしょう。ここは歴史的な知名度において他の追随を許さない都市であり、かつては長安と呼ばれていました。前漢や唐の都として広く知られていますね。ちなみに西安は歴史上、幾度となく改称を繰り返しており、最初に国家の礎たる都の地位を得たのは西周の時代――豊邑として首都機能を付与された頃まで遡ります。周が殷を討って中国の中心王朝となると川の対岸にあたる鎬京に遷都されましたが、この鎬京にしても川を挟んだ向こう側に遷っただけであり、同様に現在の西安に相当します。さらには隋の都である大興もまた、漢王朝以来の長安郊外に居城を建てて首都機能を担わせており、やはり西安に相当していたんです。この西安は中国悠久の歴史において、ほとんどの時を国家中枢の都市として眺めてきた希有な街であり、もはや都市それ自体が「歴史の語り部」といっても過言ではありません。ちなみに、日本の平城京・平安京は長安を模した都市計画のもとに造営されたことも有名です。碁盤目状の区画整理や街全体の造りを参考にしたことが知られています。
 また、陝西省の西側に位置する咸陽は、かの始皇帝が建国した中国史上初の中央集権国家――秦の都でした。古代(東周の時代まで)の都市国家から領域国家の時代へと以降した中国において初の中華統一を果たした秦。圧政・独裁といったマイナスイメージでも知られる国家ですが、やはり広大な領域を初統一したという実績は、ある程度、認めざるを得ないところでしょう。
 さらに延安は、国共内戦の際に毛沢東率いる共産党軍の長征が完了した土地として知られています。南部の瑞金から始まった長い旅路は、この延安でようやく集結を見たのでした。中華人民共和国建国の聖地として、今でも高い知名度を誇っています。


2.青海省

 省都は西寧です。
 全人口に対する漢民族の占める割合は半分強で、チベット民族をはじめとした少数民族が多数居住していることで知られています。
21世紀に入って工業化してきているとはいえ、少数民族を中心として全体的に貧しい地域です。1950年代以降に原水爆の開発が、ここ青海省で行われているなど、中国の暗い側面を浮き彫りにする地域と見ることも可能でしょう。


3.甘粛省

 省都は蘭州で、他の有名な都市としては天水や武威が挙げられるでしょう。
 住民の9割以上が漢民族ですが、1割近い少数民族が居住しています。最も多いのはイスラム教を信仰する回族で、その次にチベット民族が続きます。
 油田や石油工場が存在しており、一定の産業は根付いていますが、それほど発展した地域ではありません。


4.寧夏回族自治区

 首府(自治区の首都にあたる都市)は銀川です。
 ムスリムである回族の自治区ですが、人口の割合は20%程度。残る8割のほとんどを漢民族が占めています。現在の回族は漢民族との混血が進んでおり外見から判別することは不可能。元をたどると、先祖は元の時代に西域から移住したイスラム教徒であるとされています。


5.新疆ウイグル自治区

 首府はウルムチです。
 総人口に占める割合が最も多いのはウイグル族であり、僅差で漢民族が続きます。その他、少数ながら回族やキルギス族など、多岐にわたる少数民族で構成されており、非常にバラエティ溢れる民族が暮らしている自治区といえるでしょう。
 1944年から1949年までは東トルキスタン共和国として独立していましたが、国共内戦後に共産党がこれを強行に併合して、現状の自治区扱いに落ち着きました。現在でも中国からの独立を求める声は強く、アメリカには今でも東トルキスタンの亡命政府が置かれています。2009年にもウイグルと漢民族の対立によってウイグル騒乱が発生、数百人に上る死者を出しました。


6.チベット自治区(西蔵自治区)

 首府はラサです。
 総人口の93%がチベット民族であり、次いで6%程度の漢民族が続きます。チベット仏教を信仰し、ダライ=ラマを指導者と仰ぐチベット民族は中国からの独立及び自治権の拡大を熱望していますが、中国共産党はこの動きを激しく弾圧しています。チベット自治区内に常時駐屯する武装警官は数十万とも言われ、チベットの独立問題に関しては度々ニュースでも取り上げられています。



※当ページで使用している画像はwikipediaからの引用です。
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